※本記事は、松竹ナビ株式会社の招待を受け、2026年9月18日のメディア向け内覧会で取材しています。掲載内容について先方からの指定はなく、感想は私自身のものです。
東京ドームシティのGallery AaMoで9月19日に開幕した「Re:ホラーにふれる展 ―映画美術の世界― 東京」の内覧会に行ってきました!
結論から言うと、触れる・撮れる・自分がお化け役になれるお化け屋敷で、昭和の和風ホラーが好きな人には強く勧められます。ただし各スポットが独立していて、次へ移るたびに現実に引き戻される感覚があるのが惜しい点でした。
基本情報と結論
- 会期:2026年9月19日(土)〜11月8日(日)
- 会場:東京ドームシティ Gallery AaMo(東京都文京区後楽1-3-61)。JR・都営三田線「水道橋駅」、東京メトロ「後楽園駅」、都営大江戸線「春日駅」から徒歩
- 時間:13:00〜21:00(最終入場20:30)
- 料金:大人2,400円/高校生以下1,900円/3歳以下無料。ローソンチケットで販売、時間指定なし
- 所要時間:30〜40分。ただし私が行ったのは内覧会なので、一般日はもう少し余裕を見た方がいいと思います
- 撮影:可。フラッシュ・三脚・自撮り棒は不可、ライブ配信は禁止。他のお客さんが写ったらモザイクを
- 年齢:小学生以下は20歳以上の保護者同伴。16歳未満は18時以降、保護者同伴なしでは入場できない
- 向く人:昭和の和風ホラーが好き。「サイレントヒルf」や「ウツロマユ」の空気が刺さった人。友人やカップルで騒ぎながら楽しみたい人。映画セットの裏側に興味がある人
- 向かない人:一本道のストーリーに沿って怖がらせてほしい人。マネキンや造形物が苦手な人(かなりリアルです)

どんな展示か
会場の「はじめに」のパネルにはこうあります。映画美術に焦点を当て、映画セットの裏側から美術制作のノウハウに至るまで、ホラー映画の世界を届ける体験型の企画展。会場内の美術はすべて、日本映画界で長年活躍してきた美術監督が監修・ディレクションしたものだそうです。
お化け屋敷というと「一本道を進んで驚かされる」形が普通ですが、「Re:ホラーにふれる展」は違います。昭和50〜60年代あたりを思わせる家や路地のセットが、独立したスポットとして並んでいて、そのひとつひとつに入って、見て、触って、撮る。押し入れを覗き、風呂場を覗き、マンホールから手を出す。展示物には実際に触れられるものが多く、通常のお化け屋敷では絶対にできない体験です。
「Re:」と付くとおり、これは再演です。公式サイトによると2025年10〜11月に東京ソラマチ、2026年7〜8月に大阪・なんばスカイオで開催され、モデルプレスの記事では新潟を含む巡回で延べ8万人以上を動員したとのこと。今回の東京ドームシティ版では「地下鉄の入口」「謎の遺跡」「廃業した仕立て屋」の3つが新コンテンツとして加わっています。

良かった点
「触る」「撮る」「お化け役になる」が全部できる
一番の特徴はこれです。造形物に触れるだけでなく、自分がお化け側に回れる。マンホールのスポットには「そばの排水口から、あなたの手を出すことができます。モニターで表側からの様子を確認できます」という案内板があり、仲間を驚かせる側に立てます。扉の隙間から手を出すスポットも同様です。ホラーは「怖がる」より「怖がらせる」方が盛り上がる、というのを体で理解できる仕掛けでした。


昭和の和風ホラーの空気が濃い
ちゃぶ台にやかん、洗剤の箱、曇りガラスの引き戸、押し入れ。雰囲気としてはサイレントヒルfやウツロマユに近いものを感じました。ゲームの中で歩いた昭和の田舎町に、実物大で入り込める。和風ホラーが好きな人にはたまらないと思います。

トリックアート的な仕掛けで脳が混乱する
上下が逆さまになった部屋など、視覚を狂わせる仕掛けもあります。怖いというより「あれ?」と一瞬固まる感覚で、造形の怖さとは別の楽しさがありました。

ドッキリ要素もある
私は体験できなかったのですが、会場のあちこちで仕掛けに驚く声が何度か聞こえました。どこに何があるかは書きません。
セットの裏側と制作資料が見られる
ロケハン写真やデザイン画のパネルが展示されていて、セットの裏側に回ることもできます。「撮影が終われば壊されてしまう」映画美術を残す、という企画の芯がここにあります。

気になった点
スポットが独立しているぶん、没入が続きません。通常のお化け屋敷は一本のルートにストーリーがあり、最後まで緊張が切れません。
ですがここでは各スポットの完成度が高いだけに、次へ移動するたびに、現実に引き戻される感覚があります。数珠つなぎに物語でつないであれば、もっと良くなったと思います。
もうひとつは混雑です。私が行ったのはメディア向けの内覧会で空いていました。初日からシルバーウィーク期間で、松竹ナビの方も「混雑が予想される。18時以降なら多少解消される」と話していたので、ゆっくり触りたいなら夕方以降が狙い目だと思います。
印象に残った展示
以下は私が印象に残ったスポットです。造形が苦手な人は心の準備を。
- 風呂の中から覗く手と長い髪
- マンホールの隙間から見える手
- 鏡に映る、自分ではない誰か
- 障子にうっすらと見える何か
- 押し入れに潜む青白い少年
- 目のない女性の化け物
- ドアから伸びる手
- 突然鳴る黒電話。そばには血まみれの老人と、異形の生首
- 植物のようなものに取り込まれる女性の絵画
- 吊るされた血塗れのズタ袋
- 上下が逆になる部屋
- 路地裏で人の顔と同化した巨大な蜘蛛(苦手な人は注意)

マンホールスポットでは、裏に回り込むことができます。隙間から手を伸ばし撮影すると面白いですよ。
ちなみに、マンホールの中は地獄のような世界が広がっていました。(写真は載せませんので現地で確認してください。)


押し入れのスポットには解説パネルがあり、「悪いことをすると押し入れに入れるよ」と叱られた昭和の記憶から話が始まります。「この押し入れは『ある時、その少年はいなくなった』という設定です」と続き、覗くと少年が座っています。


障子の裏の幽霊。この後、実際に障子の裏にいくことになります……
その正体は……秘密です(笑)

赤い着物の幽霊「鈴子」にも解説があります。両目を失った彼女に、誰かが2つの鈴をあげた。彼女はその鈴を自分の眼に入れた。人間のように見えながら、どこか異形。造形物にひとつずつ物語が付いているのが、この展示の面白さだと思います。


巨大蜘蛛は念のためモザイクかけておきます。
割と不意打ちをくらうので路地裏を覗く際はご注意を……ちなみに人よりも大きいサイズです。

新コンテンツ3つ
廃業した仕立て屋は、ビニールを被せられたマネキンが並ぶ部屋。糸巻きや裁ちばさみが散らばり、奥にはトルソーが立っています。マネキンが苦手な人には一番きついスポットかもしれません。

地下鉄の入口は「辻ノ谷 地下鉄入口」の看板と、地下へ続く階段。都市伝説の入口のような佇まいで、写真映えします。

謎の遺跡は、解読不能の文字が刻まれた石。「かつて誰かが残したもの、置いたもの、持ち込んだもの」という解説文があり、ここも読んでから見ると印象が変わります。

他の来場者はどう見たか
Xでは開幕直後から感想が投稿されています。私が見た範囲では「実際に触れる」「裏側まで見られる」への評価が目立ちました。
前回の東京ソラマチ開催時には、扉の奥から手を出して人を驚かせる投稿が20万回以上表示されていました。「自分がお化け役になれる」がこの展示の名物で、今回もそれは健在です。
視える人には見える展との違い
同じ週に行った「視える人には見える展」(西武渋谷店、9月30日まで)は写真とキャプションで読ませる展示で、こちらは実物のセットに触らせる展示。「読む」か「触る」かで、まったく別の体験です。両方行くなら、静かな方を先にした方が落差を楽しめます。

まとめ:誰と行くか
ソロでも楽しめますが、数人の友人やカップルで、キャッキャ騒ぎながら回るのがおすすめです。お化け役になれる仕掛けは、驚かせる相手がいて初めて完成します。会期は11月8日まで。夕方以降が空いていると思います。
チケットの購入はこちらから→「RE:ホラーにふれる展」


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